出版社に勤める私は毎日時間が不規則で、残業などは当たり前です。夜遅く自宅に帰り冷蔵庫から缶ビール取り出し、冷えたご飯のおかずで飲んでいると、後ろから髪をタオルでまとめた奥さんやってきました。枝豆を置きながら「ちゃんと頭洗っているの?、大きなフケが出ているわよ、気持ち悪い」と言われて、頭を掻いてみると大きなフケがボロボロとテーブルに落ちました。「何やっているの、ちゃんと拭いてちょうだいよ」と言って奥さんは洗面所に髪を乾かしにいきました。

次の朝早く奥さんに起こされ、「あなた今日仕事前に病院行きなさい、頭が湿疹だらけよ」と言われました。どうやら様子が変だと思い、寝ている私の頭をかき分けて調べたみたいです。会社に行く前に病院に寄り診察を受け、診断されたのは脂漏性皮膚炎でした。

医師から脂漏性皮膚炎は仕事のストレスと、頭皮を清潔にしていないと発症すると言われました。病院から脂漏性皮膚炎の薬をもらい、毎日、ガリガリとシャンプーをしました。脂漏性皮膚炎のフケの量は減ったものの、痒みがまだあります。奥さんが買ってきたフケ取りシャンプーを使っても、脂漏性皮膚炎の症状は変わりませんでした。

ある日、新人小説家が原稿の打ち合わせにやってきました。真面目そうな彼の本業は高校教師で、国語を教えているそうです。原稿をチェックし無意識に頭をボールペンで描いていると、彼が突然私の髪の毛をかき分けて「脂漏性皮膚炎ですね。」と言いました。

彼は生徒に教えるように、「脂漏性皮膚炎はまず無添加シャンプーに変えてください、そして1回でいいですので優しく丁寧に頭をマッサージするように洗ってください」と言われました。思わず「はい、試してみます」の言葉通り、家に帰って、早速途中で買ったシャンプーを試してみました。すると次の朝、痒みは粗無くなり、数日使い続けたら脂漏性皮膚炎によるフケは全く出なくなりました。